頭蓋骨の概要を簡単解説

頭蓋骨を形成している骨は、15種23個。(10種16個の頭蓋骨と5種7個の顔面骨)

身体のように骨と骨が関節でつながっているわけではなく、複雑に組み合わさっているのが特徴です。

前頭骨・頭頂骨2つ・側頭骨2つ・後頭骨・蝶形骨・篩骨・下顎骨・上顎骨2つ・口蓋骨2つ・頬骨2つ・鼻骨2つ・鋤骨・涙骨2つ・下鼻甲介2つ・(舌骨)・耳小骨(槌骨・砧骨・鐙骨)

たくさんありますね。

実は、生まれたときは45個に分かれていて、成長とともに癒合して23個になります。
(産まれるときに産道を通過するときには頭はまだ繊維状で移動可能になっているのです。)





下顎以外の骨はすべて縫合(移動をほとんど許さない厳密な接合)によって互いに連結されています。

【おもな縫合線】
矢状縫合(しじょうほうごう) ・・・ 正中線に沿った頭頂骨の間。
冠状縫合(かんじょうほうごう) ・・・ 前頭骨と頭頂骨の間。
ラムダ形縫合 ・・・ 頭頂骨と後頭骨の間。
鱗状縫合(りんじょうほうごう) ・・・ 頭頂骨と側頭骨の間。
前頭縫合(ぜんとうほうごう) ・・・ 前頭骨の左右中間部にある縫合。(通常は6歳頃に消失)




その骨と骨との間(溝)は老廃物がたまりやすい場所。
ここに老廃物が溜まると歪みが生まれてきます。


もうひとつ老廃物がたまりやすい場所があります。
それは、筋肉と膜のつなぎ目。

河童の頭を想像してみてください。
お皿の部分が人間の頭で言う膜になっています。この部分を帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)と言います。
その周りが筋肉になっているので、筋肉が固くなると膜も固くなり、血行が良くない状態になって偏頭痛や耳鳴りを起こしたり、抜け毛の原因にもなり得ます。
たるみにもつながるので、筋肉をしっかりほぐしておきたいですね。